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ケアプランセンターみくらの里 2022.03.29

南伊豆町認知症サポーター養成講座に参加してきました!

各市町村において、「認知症の方をそっと見守り、必要な時には手を差し伸べることが出来る地域づくり」「認知症になっても安心して暮らせる地域づくり」を目的として、様々なところで認知症サポーター養成講座が開かれております。今回は、「静岡県立下田高校南伊豆分校1,2年生」を対象に行われた講座に、キャラバンメイトとして参加してまいりましたので、ご紹介させていただきます!

プログラム】
①自己紹介
②講義 〇認知症サポーター養成講座とは
    〇南伊豆町の現状について
    〇認知症の基礎知識
    〇認知症クイズ
③認知症の方との接し方
    〇グループワーク1(寸劇を見て)
・良くないと思った接し方
・どのように接したらよいか
    〇グループワーク2
    ・良い接し方のシナリオを作ろう!
    〇シナリオのロールプレイ発表

はじめは講義。サポーターに期待されている事や南伊豆町の現状、認知症の基本的な事をお伝えしました。高校生の心に届いたかな?ここまでうつむき加減の皆さんでしたが、おさらいクイズになると答えてくださった方全員が正解!ちゃんとお話が届いていたことを感じられた瞬間でした!

【シナリオ】
自分の家が分からないおばあさんと下校時に遭遇した高校生。
優しさのかけらもない言動により、おばあさんの不安を煽った結果、
家はわからない上に盗んでもいない財布を盗んだとおばあさんに疑われ、慌てて逃げる高校生。。。

【寸劇】
この寸劇をみて、グループごとに
「良くない接し方はどこだったか?」
「どうすればよかったのか?」
を話し合い発表していただいた後、
「良い接し方のシナリオ」を考えて
ロールプレイで演じていただきました。

🌸高校生が考えてくれた良い接し方🌸
●後ろから声をかけるとびっくりさせる ⇒ 視界に入れるように前から声をかける
●早口で言うと聞き取れない、焦らせる ⇒ ゆっくりとわかりやすく話をする
●馬鹿にするような言葉を言わない      
●きつい話し方をしない    
●交番まで一緒に行く                             
などなど

【編集後記】
人前で何かを表現することを恥ずかしいと感じる年ごろの高校生が、自分の考えたこと、グループで考えたことを言葉と動作で表してくれました。それだけでもとても嬉しいのですが、その内容がとても温かく、相手の気持ちを思いやった考えであった事。心にじわじわと感じるものがありました。
核家族が増え、高齢者との接点が少ない子供たちが多い今。自分とは違う相手に関心を持ち、思いやり、接することができる高校生が南伊豆分校にはいました。
これは南伊豆町にとって、かけがえのない財産だと思います。
この輪が、参加してくれた高校生のご家族やご友人にも広がっていけば嬉しく思います。

文責:山口明子 

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